開国の父 老中・松平忠固
【104】江戸生まれ・江戸育ち≫
江戸生まれ
忠固は江戸生まれです。
実は当時の藩主の世継ぎは、その多くが江戸生まれです。
生まれも育ちも江戸で、家督を相続するまで地元に行ったこともない、という人も少なくありません。
忠固だけでなく、阿部正弘や島津斉彬もそうですね。
彼らは同じ江戸生まれ江戸育ちということで、子供の頃よりつながりがあったとも思われます。
忠固と阿部は閣僚として二人三脚で異国に直接対峙するし、阿部は40過ぎまで家督を相続させてもらえなかった斉彬の為に一計を案じて斉彬を藩主にしたりしています。
江戸での最先端の情報に触れる環境、その環境こそが3人に海外の先進技術を理解させ、それを取り入れる方向へと駆り立てたのでしょう。
そういった意味で、32歳で初めて江戸城に登城した井伊直弼や、44歳で上府した帰りに生麦事件を起こした島津久光らとは、根本的に違う気がします。
忠固は17歳で上田藩松平家へと養子に入り、18歳で藩主になります。
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