開国の父 老中・松平忠固
【172】プチャーチンの動きの裏には≫
プチャーチンの慌ただしい動きの理由とは
1953年10月18日に樺太領有を主張したロシアのプチャーチン。
10月23日には一旦長崎を離れ、上海に戻ります。
そして、12月5日に再び長崎に来航、川路聖謨らと国境画定・和親交渉を再開。
翌1月6日交渉打ち切り、8日には慌ただしく長崎を出港。
14日にはペリーが再来航-、というまさに怒涛の展開がなされます。
この流れの裏では現代も続く大きな世界の流れがあります。
ロシアと英仏の大規模な戦争勃発
実はプチャーチンが日本と領土交渉をしていたまさにその時、クリミア戦争が勃発します。
近年においてもロシアがクリミア地方を併合し今も国際問題であるわけですが、当時オスマントルコの主権下にあったクリミアに侵攻、トルコ側にイギリス・フランスが付き、世界的な戦争になりました。
イギリスはカムチャッカまでも攻撃し、プチャーチンを補足するために日本へも艦隊を出動させることになります。
この時期にはもはや日本も完全に世界史の一部であり、そしてその歴史は現代にも直結しているのです。
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