開国の父 老中・松平忠固

【124】アヘン戦争から日本の近代史が始まった≫

アヘン戦争勃発

1840年に勃発するアヘン戦争、この戦争によって日本、そしてアジアの近代史が始まったと言えるでしょう。

アヘン戦争については教科書でもガッツリ習うので、このサイトでは省略します。

ここでは教科書で触れにくい企業活動から眺めますが、すると重要な企業2社が目に入ります。

一つは、【123】日本初の外資系企業でも述べたジャーディンマセソン商会。

もう一つが、サッスーン商会です。

 

 

 

サッスーン財閥

サッスーン商会はユダヤ人のデイヴィット・サッスーンによって1832年にボンベイで設立され、アヘン貿易によって巨大の富を得ました。

イギリスの東インド会社からアヘンの専売権を取得すると共に、イギリス紅茶の総元締めでもあったのです。

1870年代にはインド産アヘンの70%を取り扱い、最盛期には上海全体の20%がサッスーン財閥の資産だったと言われています。

上海・外灘の中心に位置するサッスーン・ハウス(現:和平飯店)は有名ですね、私も訪れました。

そして、サッスーン財閥もジャーディンマセソンと共に香港上海銀行(現HSBC)設立の一員となり、現代でも大きな影響力を有しています。

ちなみに、HSBCは香港ドルの発行銀行(中央銀行)でもあります。

中央の三角屋根がサッスーン・ハウス

 

 

 

日本に与えた衝撃

アヘンを売りつけ、拒否したら圧倒的火力で戦争を仕掛け、巨額の賠償金と領土割譲を迫る―

この事実は、日本の幕府にとてつもない衝撃を与えました。

痲薬漬けにされる恐怖、何より古来から大国と考えていた『唐』国が圧倒的な西洋の武力によって赤子の手をひねるが如く蹴散らされたのですから。

 

 

 

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