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【127】警察庁長官と最高裁判事の地位を得た鳥居耀蔵≫

警察庁長官+最高裁判事の地位

蛮社の獄で蘭学者たちを弾圧した鳥居耀蔵は、江戸南町奉行に出世します。

目付兼務での就任なので、警察庁長官の地位を得ながら最高裁判事長の地位まで得たことになります。

無実の者を陥れて政治的・生命的に抹殺することも、より容易となりました。

蘭学をここまで嫌悪する鳥居、その背景はなんでしょう。

 

 

 

林大学頭家の出身

鳥居の父は林大学頭です。

つまり、鳥居は林大学頭の家の出身、今で言えば東大総長の家系で専門は儒学。

政府唯一の公式学問である儒学の最高峰の家柄が、異文化の蘭学を嫌悪するのは理解しやすいですね。

しかも鳥居は、東京湾を測量する役目を与えられた時、同じく役目を与えられた江川英龍の西洋式測量の正確さに叩きのめされた、という屈辱の経験もあります。

明治6年に亡くなるまで「自分の言う通りにしなかったから幕府は滅んだのだ」と言っていたそうです。

※ 測量と言えば、間宮林蔵が作成しシーボルトに渡された地図。当時世界は樺太は半島だと考えていた

 

 

 

 

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